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北陸を中心に日本海側の林野に自生するシソ科タツナミソウ属の植物について、 |
福井総合植物園プラントピアの若杉孝生園長がタツナミソウ属の新たな変種であることを確認し、 |
「ホクリクタツナミソウ」と名付けた。植物分類の専門誌で発表した。 |
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若杉園長は約10年前から、県内で見られるタツナミソウ属のコバノタツナミについて |
●葉が「コバノ」に比べ大きい |
●「コバノ」は海岸部に自生するが、本県では林野に自生している |
などから「コバノ」とは違う種ではないかと疑い、調査を続けていた。 |
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富山大理学部の鳴橋直弘教授と協力し、全国の分布状況を調査・研究。 |
その結果、新潟県から鳥取県にかけての日本海側に自生し、従来「コバノ」と思われていた植物は、 |
タツナミソウの新たな変種であることが分かり、ホクリクタツナミソウと命名した。 |
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ホクリクタツナミソウは高さ10〜15cmで、5〜6月に淡い紫色の花を咲かせる。 |
葉の大きさは2〜2.5cmと、「コバノ」の2倍ほどある。 |
「コバノ」の花にある大きな斑点が、ホクリクタツナミソウにはないことが多いという。 |
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