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ナタデラカンアオイ 那谷寺寒葵 ( ウマノスズクサ科 カンアオイ属 )
                  

この地域(石川県加賀市)はナタデラさんが多いはずと思ったら、やはりありました!
葉はエチゼンさんに比べ明るい緑色! 葉柄も明らかに薄い色。緑色もあったりして。
 花は傷んでいましたが、「紫色が抜けた黒褐色」というのにも頷けました。

 那谷寺あたりを中心に、石川県南部および福井県でも県境付近に見られると言われているカンアオイです。



 
 ここにも明るい緑色の葉が!
 斜面が崩れていたので、土をどけると花が現れました♪
 

 
 

 
 
 初々しい花だったので、やはり春に咲いたんだなと思いました。
 
 
( 2019 . 3 . 27 )
 

 
*  福井県で見られるカンアオイ属(Heterotropa )の比較 *
 
   カントウカンアオイ(Heterotropa nipponica )系  
 ヒメカンアオイ
 (Heterotropa takaoi
 (Asarum takaoi
   
  エチゼンカンアオイ
 (var.echizen
 
 ハルザキエチゼンカンアオイ
 (var.vernalis
 
 ナタデラカンアオイ
 (var.natadera
 花期  9〜11月  12月末〜3月  3〜4月  2〜3月
 分布  富山県〜京都府 福井県(敦賀半島)、滋賀県(湖北)  福井・石川両県境〜石川県南部  中部、近畿、四国
 葉  葉柄は紫褐色    葉色は緑っぽく
葉柄はエチゼンに比べはるかに薄い茶褐色で緑色となるものが多い
 葉柄は暗紫〜淡緑褐色

葉の先端は鈍頭
 花(ガク)  暗紫色    花は紫色がぬけて黒褐色のものが多い 淡紫褐色
名前の由来など   福井県(越前)で発見され
福井県を中心に分布
花部や葉はエチゼンカンアオイとほとんど違いはないが
開花時期が遅い
 
 分布地の中心にある那谷寺の名を取り命名 やや小型のカンアオイ