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サンインヒキオコシ(変異) 山陰引起こし ( シソ科 ヤマハッカ属 )

いつもの山をこの時期埋め尽くす花です。
花冠の長さが17〜19mmがほとんど。ときに20mm。
わたしのフィールド(福井市以北)では、このような大型の、変異と思われるものが非常に多いです。

サンインヒキオコシかな〜、でも長いよね〜・・・とずっと悩んでいましたが
専門の方のご意見も伺い、「サンインヒキオコシ」だと落ち着きました。

図鑑では、サンインヒキオコシは花冠の長さ「12〜17mm」と書かれていますが、
最初に図鑑に書いた人が測定したとき(地域)ではそうであったということなのだろう、」
「大きさというのは変異の多いものだ」とのご意見、大いに納得でした。

サンインヒキオコシと判断される特徴は以下の通りです。




萼ははっきりと上唇3裂、下唇2裂で、先が尖っている。
花の上唇の反り返りの角度はたいていが90°。
花の筒部の後方が“距”のようにずんぐり膨れている。
アキチョウジは花のお尻の先端で萼に付くが、サンインヒキオコシは少し前に付き、距があるかのように見える。)




花が多数付き、また、一方向に片寄っていない。
葉の鋸歯もはっきりしていて、披針形。(葉の幅は広いものが多いがそうでないものも。)


( 2012 . 10 . 14 )









こんな大型のサンインヒキオコシが今日も素敵に道沿いにずっと大群生でした。


福井県でもわたしのフィールドは北の方。
石川県でもよく見ますし、ネットで富山県にも同じと思われる花がアップされていたので、
北陸あたりではこのようなものが多いのだろうなと思います。


( 2012 . 10 . 21 )




* 比較 * 

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